現行システム調査
ここ最近、とある企業の現行システムの整理をしている。整理といっても、アーキテクチャがこうで・・・サーバとサーバがこうで・・・というわけではありません。
JOBの種類や、DBの関連性(CRUD)、帳票の数など、素情報を集める作業です。
かつ、作業を進めながら、現行システムがどうやって動いているのかを把握していくという作業。
SIerだとよくある作業だよな・・・。と。
この作業フェーズですが、維持・保守されているシステムがどれだけしっかりメンテナンスされているか・・によって、調査の難易度が変化します。
メンテナンスはシステムだけを表していません。
システムを作る・維持するにあたっての仕様書、要件書、ユーザマニュアルなど、すべてをひっくるめてのものです。
個人的に、あるとやりやすい、やりにくいと感じているのは以下のとおり。
<やりやすい>
・ユーザーマニュアル・・・どうやって扱っているかを時系列で終えるので頭にはいる。
・業務フロー・・・要件定義していればあるはず。
・データフロー・・・データライフサイクル見えます。(特に業務メッシュで資料が揃っていると最高)
<やりにくい>
・コーディングと仕様が乖離している ・・・コードから業務や言葉を推測するのは結構ハード
・ノードキュメント・・・業務で扱われている項目が一切わからず(泣)
市場製品として、現行システム分析ツール(GTOne)とか出ていますが、一般的には人力で解読するのがまだ主力なのかと思っています。(若干、分析ツールは高い?)
システムが肥大化すればするほど、年季が経てば経つほど、読み解くのが苦しくなってきます。そうならないために、システムとそれを支えるものをどう定義していくのか。
なんでも困ったら外部に委託・・の前に、自分たちで対応できることを考えてほしいなと思う次第でした。(多忙で片付けず・・・)