restofwaterimpのぎじゅつMemo

SIerに所属。企画から運用まで幅広くやってます。C#中心に書いてます。

要求の獲得

BABOKやシステムアナリスト、超上流など様々な要求定義に関連する知見が増えてきている。

 

どれも概略として書かれているが、実践的なことはやってみないと、わからないなというのが最近の所感。

確かに、記載されていることは重要なプロセスと思うのだが、時間的制約と能力的な制約。及び、前提条件や現状にあるドキュメント量によって、やるべきことは異なる。

 

例えば、現状システムや業務を表すものがない場合は、それを補完する資料から作成する必要があるし、ある場合でも、俯瞰する資料がないならば、作成する必要がある。

 

なぜ、作成するのか。

 

経験上ではシステム関係者とユーザ及び、経営関係者は、共通の用語・定義で語らせないと行けないからである。それぞれの言語で語られると、意味合いは違うのに、同じ言葉を使ったりしており、後々、「おや?おや?」ともなる。

また、ドキュメントがないと、何について話をすればよいかわからなくなり、それぞれが言いたいことをいって、話が終わるケースもままならない。

 

ヒアリングであろうとインタビューであろうと、ノープランで望むことはNGであり、現在ある資料の中で、現状とみられることを整理し、課題として捉えられることを想像し、何を聞き出したいかを明確にして望まないと、ユーザは何を話してよいのかわからなくなる。また、要求を引き出すにしても、TVなどのインタビューと同様で、引き出し手が思っていたとおりに展開が進むことはそうない。議論がブレないように、何を軸に話を進めていくのかは事前に準備が必要である。