restofwaterimpのぎじゅつMemo

SIerに所属。企画から運用まで幅広くやってます。C#中心に書いてます。

スクラム始めました-スプリント1実施【#2】

前回の続き

スクラムを始めました【#1】 - restofwaterimpのぎじゅつMemo

 

 

まずはやってみようということでスタート。試行錯誤の中、徐々に良くなればいいやという思いを持ち、進めることに。

■どういうものを作るのか

 ・とあるビジネスアプリを完全に作り変える

 ・要求は漠然としており、モックやプロトを見せながら要件を決めていく。

 ・また、データが散在・ダブルネーミングや一定のルールが無いデータを一元化するため、クレンジングをしながらデータ移行業務あり

 ・.netで作成

  (詳しくかけないので、いろいろ伏せています)

 

まずは、計画を作成・・・

 

■チームメンバーの構成

 全員で5名のチーム

 ・スクラムマスター

 ・プロダクトオーナー

  本来はプロダクトオーナーは企画チームやお客様に実践してもらうのが良く、プロダクトの優先順位をつけてもらうのがベスト。

  しかし、今回はお客様も掛け持ちで色々持っているため、兼務で私が実施。

  

  他メンバーは

   設計・移行担当・・・1名

   開発メンバー ・・・3名(今回使う言語、アプリの技術を知る人1名

                他言語の経験者1名。

                .netもJavaなどWeb経験無し 1名)

  マルチスキルというわけでもなく、特定要素に偏ったメンバー構成でスタート。

  また、チームメンバーはそれぞれ異なる会社のパートナー社員

  

 

■スプリントの期間の設定

書籍などを参考に、スプリント期間は2週間で実践し、まずは自分たちの力量を知ることをスプリント1に決定

 

■ゴール定義

 スプリント完了後にどこまでできているかを決定。

 今回は

  ・モックアップ完了

  ・α版・・・単体テストまで完了

  ・リリース版・・・本番に載せられる状態

 と意味付けた。実施しながら定義は見直すことも可能とした。

 

■コミュニケーション

 ・朝会を実施。基本30分とし、超えそうな場合は別で時間を確保。

 ・別時間で打ち合わせをする場合は、

  「打ち合わせの目的」

  「会議のゴール」

  を明確にして、打ち合わせを行う。

 ・極力、メンバーの一部だけしか情報を知らないということをなくすため、共有するときはチームメンバー全員で実施

 

ツール

 ・お客様環境の都合上、初期はツールを入れられず。

  Excelを基本に管理を実施。

  下記のサイトなどを参考に、バックログを書き、バーンダウンチャートを作成

河西 高明 BLOG: ガントチャートを捨てろ(2) バーンダウンチャートを使う

   → 資料作るのに時間がかかり、細かな管理がおろそかに。

     また、Excelだと基本、メンバーは入力をしない。。。のがわかりました。

 

■プロダクトログの作成

 ・進める前にお客様の企画部隊と話はしていたので、おおよそのユーザーストーリーを作成し、必要と思われるフィーチャーを箇条書きにした。

 ・優先度が高く、すでに具体的に書けそうなものは具体的に記載し、優先度が低そうでまだまだ要望が固まっていないものはあらく記載。

 ・細かく出来る部分は極力、1つのプロダクトログに対し、1,2日で終る範囲まで切り分けた。

 ・粒度の記載のばらつき具合には目をつぶり、まずは作るべき機能を書きだした。

 ・環境面で作成しなければならないことは「環境改善」という名前でグルーピング化

  アプリ基盤の作成などはフィーチャーとは分けてラベル付

 

■タスクの考え方

 ・開発の作業に必要なタスクを形式化。

 ・言葉ジリにこだわらず、チームメンバーの中で「DONE」できそうな内容で、意味が共有できていれば良いという形で記載。

 

■まずは見積もろう!

 作成したプロダクトログの中から、スプリント1で作成する機能を私がピックアップ。

 その機能に対して、メンバーに見積もりをしてもらった。

 ここで有識者が「ざざっと」基準となる機能を見積もり、ほかの機能は相対的に複雑度や規模から見積もりを行おうと思ったが、できそうもないので、ざっくり見積もりに。スプリント1の状況を見て、見積の正しさを検証することに・・・

 ・極力、スクラムマスターが「この工数でいきます」とは言わず、メンバーに工数を話してもらい、「合意」「宣言」という形で言ったことをコミットしてもらう雰囲気にしました。

 

 

■実践開始!

 ・いろいろと問題が・・・。

  スプリント1の振り返り後に記載することに。 

                        (つづく)

 

<追加の参考にした書籍>

 

アジャイルプラクティス 達人プログラマに学ぶ現場開発者の習慣
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オーム社
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